ライトランド5第6章:異種間恋愛マンガ

ライトランド5
リリィ
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こんにちは。リリィ・シャロルです。オリジナルマンガの5作目「ライトランド5」の第6章が完成♪

第5章をまだ読んでいない方はこちらから読んで下さい。

過去作の「ライトランド」をまだ読んでいない方はこちらから読んで下さい。

「ライトランド」シリーズは単行本にもなっています。

ライトランド5第6章:異種間マンガ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

補足説明:ライトランド5第6章

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物語の補足説明をします!

アラールナが見つけた洞窟の秘密:ライトランド5解説

アラールナが身を隠すために入ったあの洞窟。作中では詳しい説明はされていませんが、実はこのような設定があります。

あの洞窟は、アラールナがエリート生徒になるずっと前に、ディルフォールが見つけたのです。

ディルフォールはもう一人の人格になってしまった日に、あの洞窟で朝まで身を隠しています。ディルフォールは他の人に怪しまれないように身を隠す場所が必要だったため、洞窟が見つかったのはディルフォールにとって嬉しい偶然でした。

作中でアラールナが説明していた通り、あの洞窟は学園の裏口と繋がっています。洞窟を抜けて南に1kmほど歩いたところに学園の裏口があります。学園の裏口を使う人はあまりいないので、ディルフォールにとっては好都合です。この様に洞窟と裏口を利用して、もう一人の人格になっても次の日は何もなかったかのようにディルフォールは過ごすことができます。

ディルフォールは自分の正体を隠せてはいますが、もう一人の人格は「殺人狼」という名で警察社会では一時期問題になっていましたが…現在は学園の謎に包まれた事件があるため、「殺人狼」の名前はあまり聞かなくなったとのことです。

話は変わりますが、ディルフォールが自分の正体をアラールナに告白したのは、「もうこれ以上隠すことができない。ならばいっそのこと告白した方がいい」と思ったからです。

ディルフォールの裏の顔:ライトランド5解説

作中で詳しく説明されていないことと言えば、ディルフォールの裏の顔もあまり出てきていませんね。

ディルフォールの表の顔は一言で言えば「真面目で優しい生徒思いの教師」です。

逆に裏の顔は…「アラールナを独占することだけを考えている。悪く言えば欲望と独占欲の塊」というような感じですね…

第5章でアラールナを押し倒すシーンがあったのですが、あの時のディルフォールは普段とは真逆の表情をしていたり、口調が荒かったりしていたのですが、あのシーンのディルフォールが裏の顔と言っていいです。

その時のディルフォールはアラールナを自分のモノにすることしか頭にありませんでした。スパイクという存在がアラールナから消えた今、彼女を手に入れるチャンスだと思ったのです。とは言え、あのままアラールナに手を出していたら…、彼女との関係は今まで通りじゃなかったかもしれません…。

アラールナ自身が危険を感じ、ディルフォールを殴ったことで彼は我に返っています。もしも…アラールナが抵抗できず、あの状況が続いていたら、アラールナはディルフォールを受け入れられなかったかもしれません…。

ディルフォールは普段誰であっても紳士のように接しますが、それはディルフォールがそのような人物を演じているに過ぎないのです。裏ではアラールナを独占したいと同時に、もう一人の人格に常に怯えています。

その人格の影響で、ろくに眠ることができず、目の下には隈が出来ている日もあります。もちろんアラールナは心配しますが、ディルフォールは「昨日徹夜をした」と言ってごまかしています。

ちなみにディルフォールは毎日悪夢を見ているので、夜は唸りながら眠っています。その唸り声が外に響かないようにディルフォールの部屋は防音となっています。この第6章でアラールナはディルフォールが毎日悪夢に悩まされ、もう一人の自分に常に怯えていることを知ることになったのです…

ディルフォールが2度泣いた理由:ライトランド5解説

第6章ではディルフォールが珍しく泣くシーンが2回ありましたよね。実はあの2つのシーンにも深い設定があります。

1回目に泣いたシーンは、アラールナが自分の想いを受け入れてくれた時です。

実はあのシーンはディルフォールが初めて人に弱みを見せる場面でもあります。ディルフォールは普段、とても落ち着いており、とても冷静で滅多に動揺しない性格をしています。ですが、それは幼少期の出来事をきっかけに、感情を押し殺すようになったからなのです。

ディルフォールは嬉しい時も、怯えている時も、悲しい時も顔に出さず、心の中にあるゴミ箱に感情を捨てていました。それなのに、ディルフォールはアラールナの前で泣きました。この場面は嬉しさを我慢できずに泣いたのではなく、思わず泣いてしまったと言った方がいいです。

ディルフォールは自分の恋心に自信が全くありませんでした。理由は次の三つです。

①親にもどんな人にも自分の気持ちを受け入れてもらえなかったから
②感情を押し殺して、自分の本心を素直に言えない男といても、面白くないはずだと思っているから
③人をたくさん殺した自分が、アラールナのような純粋な存在を手に入れるわけにはいかないと思っているから

ディルフォールは第5章で思わずアラールナに想いを伝えていますが、「どうせ彼女も同じ、誰も自分を受け入れてくれない」と思いアラールナへの想いを完全に忘れようとしていました。

ですが、予想外にも彼女は「返事は少し待ってほしい」と自分の気持ちを受け入れました。ディルフォールにとって想定外の出来事が起こったのです。自分の汚い過去と正体を告白したばかりなのにも関わらず自分の恋心を受け入れてくれたアラールナの優しさがとても嬉しかったのです。

一方のアラールナは、ディルフォールの恐ろしい正体を知り、彼が怖い反面、かわいそうとも思っていました。彼の過去を知った瞬間「この哀れでかわいそうな人を全部受け入れてあげたい…」

アラールナは両親に「人の気持ちを真っ先に否定せず、受け入れるんだよ」と教えられており、その教えも込めて、ディルフォールの気持ちを受け入れました。

2回目に泣いたシーンは、アラールナがディルフォールのことを「家族」だと言ったシーン。

この時は思わず泣いたというより、「自分は弱みを見せてもいい」ということを理解できたというのもあり、嬉しかったから泣いたという感じです。

ディルフォールは、アラールナに興味本位で「自分の存在を1つで絞るならなんだ?」と質問するシーンがありましたね。その時ディルフォールは、アラールナは黙り込んで「分からない」と言うはずだと思っていました。しかし、アラールナは「家族」だと即答しました。(作中ではアラールナの心の中の描写があるため、答えるのに数分掛かっているように見えますが、現実では即答しています。)またも予想外の答えをしてくれたのです。

「家族」という答えを聞いたディルフォールは、自信の幼少期をとっさに思い出します。親にも学校の同級生たちに暴言を吐かれ、「家族」はおろか、「友達」とも言ってもらえなかった自分をアラールナだけが「家族」と言ってくれました。「嬉しい」と思うと当時に「この女性は他の人とは違うのかもしれない」と感じるようになりました。

この2つの出来事をきっかけにディルフォールは、以前よりもアラールナを信頼するようになったのではないかと思います。ちなみにディルフォールが図書室に出てきた時に着ていたスーツ。あれはアラールナが自分のおこずかいで買ったスーツで、作中でも渡しているシーンがあります。

アラールナとディルフォールの関係の変化

アラールナとディルフォールの関係はこの第6章で一気に変わったと言えます。

以前まで2人は関係が深い生徒と教師的な関係でした。2人は教師と生徒の関係ではありますが、一緒に食事をする仲でもありますよね。以前までアラールナは、ディルフォールのことを「頼りになる先生。自分の父親みたいな存在」と思っていました。一方でディルフォールは、アラールナを恋愛対象として常に見ています。この時は「家族」と言うほど深い関係ではないかもしれません。

しかし、先ほど紹介した2つの出来事をきっかけに、2人の関係はより深くなったと思います。教師と生徒から「家族」に変化したのではないでしょうか。前までは2人のお互いの印象は「いい人」や「いい子」というようなもので、あまりいい言い方ではありませんが、当初はお互いをそんなに必要としていなかったかもしれません。

ですが、第6章の出来事で「家族」という関係に変わったことで、お互いがお互いを必要とし、自分の人生にいなくてはならない関係になりました。アラールナはディルフォールの「恋人」になれるかはまだ分かりませんが、彼の「家族」として努力をしようと決心したのではないでしょうか。そして、ディルフォールの恋心もアラールナに少し届いたことで、「家族」という関係になれたのかもしれません。

作者である私も、ディルフォールの一途な想いが実ってほしいと思うばかりです。

表紙の意味:ライトランド5解説

第6章の表紙にもディルフォールに関する意味が込められています。

この表紙の背景はディルフォールの心の中を表しています。

誰にも受け入れてもらえない苦しさ、自分の苦しみを理解してくれない悲しさ、自分の想いが実らないもどかしさ、どこに行っても居場所を見つけられない寂しさを表しています。

ディルフォールはこの表紙の背景のような暗闇をずっとずっと彷徨っているのです。

それから、表紙には雨が描かれているのですが、この雨はディルフォールの「このまま雨と共に消えてしまいたい」という心情を描いています。

そして、そんなディルフォールの後ろに立つアラールナ。第6章でアラールナがディルフォールの過去を知り、彼女もディルフォールの暗闇の世界を知ることになります。

表紙には「大事な人の闇の世界に入ってきた私」という意味があります。

アラールナの表情は、「大事な人の苦しみに同情している」という意味もありますが、「大事な人の苦しみに気づけなかった、愚かで情けなく頼りない自分」という方が正しいです。

実は私は今まで、表紙にこのような意味を込めて描くことは今までありませんでした。

ですが、急にピーンときて「表紙に作中の共通点や意味を込めて描いてみよう」と思い、今回は先程紹介したような深い意味合いを込めて描きました。

これからは表紙にも意味を込めて描こうと思っていますので、第7章の表紙の意味についても紹介できたらと思います。

アラールナとディルフォールの切なくもどかしい恋を見守ってあげてくださいね。

ライトランド5第7章の予告:異種間マンガ

リリィ
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二重人格であることを告白したディルフォール先生を「家族」だと言ったアラールナ、2人の関係が急展開した第6章でしたね。第7章もお楽しみに♪

ライトランドを一気読みしたい場合はコチラ
アニー
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僕のマンガ「ディープシー・ザ・モンスター」も是非読んでくださいね。

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